個人旅行では悪名高いデリーの空港ですが、そもそも新ターミナルになってからは、関係者以外はターミナルに入れないようになっているようで、到着ゲートを出ても客引きが溜まっている様子はなく、旅行会社の現地スタッフだけが10人程度集まっている程度で冷静そのもの。
空港自体もできたばかりですごくきれいだし、コーヒーショップみたいなのもあったり、なんだか過去のイメージとだいぶ違います。
30分ぐらい待って、総勢20名ほどのツアー客が集まり、バスで市内のホテルまで向かいました。てっきり自分一人か、せいぜい10人ぐらいだと思っていたので、意外な大所帯に驚きました。思いのほか、インドツアーって人気があるようです。
それにしてもかなり寒いです。
ガイドブックなどを見る限りだと、冬のデリーは、昼間はTシャツでいいけど、夜はセーターを持っていた方がいい、みたいな感じだったのですが、そんなレベルではなくほぼ日本の冬と同じぐらいの気温です。
幸いTシャツ、長袖のシャツ、セーター、ゴアテックスのコートを装備してきたので、防寒としては問題ないのですが、もしも軽装で来ていたら大変です。
ツアー客の中に若い女の子の2人組がいたのですが、ジギンスとサンダルみたいな軽装で呆然としていました。
さて、インディラ・ガンディー国際空港からデリー市内まではバスで1時間ほど。
空港を出てしばらくは高速道路で景色も単調でしたが、市内に近づくに連れて、だんだんゴミゴミしたインドの雰囲気になってきました。
ここまでは何のストレスもなく、インドもBRICsなんて言われてるぐらいだし、10年前とはもう状況が違うんだなと思っていたのですが、バスの車窓からさっそくインドらしい光景が飛び込んで来ました。
路上で生活している家族が、うずくまって焚き火で暖をとっていました。
そう、インド旅行で気が滅入るのは、貧しい人たちの存在です。
どの国にも路上生活者は少なからずいますし、日本にもいますが、インドの路上生活者はとにかく数が多いのと、単身ではなく一家全員で路上生活しているケースが多いのがショックです。
ビニールシートで作った簡易テントの下にボロボロの毛布だけが敷かれていて、そこで家族6人が暮らしている様子は、やはりただごとではありません。
10年前に初めてインドを訪ねた際はこういった路上生活者の存在にショックを受け、さらに彼らが道端で用を足しているのを見て、本当に気が滅入りました。
それ以前にも、モロッコやトルコ、ベトナム、タイなどあちこち旅行していたのですが、それらの国々と比べてもインドの貧困は衝撃的でした。
そして、バスの車窓から見る限り、なんとなく路上生活者の数自体は減ったような印象は受けますが、やはり今も貧困は続いているようです。.。
~参考サイト~
・インドの旅行情報サイト
・初心者向けの旅行ガイド
・外国人向けの日本旅行ガイド
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